- 物価が上がってるのに、給料はそのまま…副業で収入を増やしたい
- 本業や家のことが忙しくて、副業に使える時間がほとんど無い…
- 副業って難しいし続かない。始めてもすぐに心が折れてしまう…
最近このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめなのが、「レンタルスペースの運営」です。
レンタルスペース運営は「物件1室から始められて、現場に常駐しなくても運営できる貸切の時間貸しビジネス」です。開業前の準備は少し大変ですが、仕組みやスペースさえ作れてしまえば、自分があまり稼働しなくても半自動で利益を出しやすいといった特徴があり、本業や子育てと両立しやすい副業の1つと言えます。
最近は、ダンスやヨガのレッスン、撮影、ちょっとした集まりの需要がぐっと増えて、「使いたい時だけ貸切の部屋を借りる」という文化が普通の選択肢になってきています。集客の土台となるポータルサイトや口コミの仕組みも整っていて、難しいテクニックや過剰な準備なしでも始められるのがこのビジネスの強みです。
ただし、自分でよく理解しないままレンタルスペースを開業すると、失敗する大きな要因になるため、事前に全体像を抑えておくことが重要です。
本記事では、「レンタルスペースとは何か」 「 なぜ個人の副業にも向いているのか」 「 どんな感じで始められるのか 」を、実例・数字・用途の切り口でわかりやすく解説します。
副業についてお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
レンタルスペース(レンスぺ)とは?
レンタルスペース(レンスぺ)とは、一言でいうと「部屋を時間で貸し切るサービス」です。
カフェのように店舗内で席だけを確保するのでもなく、ホテルのように1泊滞在するわけでもなく、「この時間だけ、この部屋を自分たちだけで貸し切りたい」というニーズに応えるイメージです。
また、レンタルスペースと言っても「会議室」「ダンススタジオ」「サロン」「パーティールーム」など様々な種類があり、
- 平日の昼に1時間だけ会議をしたい会社員
- 週1回、2時間だけレッスンを開きたいダンスやヨガの先生
- 3時間だけ撮影や配信をしたいクリエイター
- 誕生日会や女子会を4時間だけやりたい友人グループ
こういった「自分では場所を持っていない人たち」が、必要なときだけ部屋ごと借りるために使うのがレンタルスペースです。
オーナー側は、物件を整えて開業準備さえ済ませれば、「部屋」と「時間枠」そのものを商品として売っていくことになります。
民泊やコワーキングスペースとの違い
イメージが近いサービスとして、民泊(Airbnb など)やコワーキングスペースがありますが、レンタルスペースはそのどれとも少し立ち位置が違います。
民泊は「泊まること」が前提で、単位は1泊です。ベッドやシャワー、キッチンなど“滞在”のための設備が中心で、チェックイン・チェックアウトや清掃の流れも含めて、宿泊業に近い性質があります。
コワーキングスペースは、「作業する席」がほしい人向けのサービスです。時間単位・日単位で利用できますが、基本は共有スペースで、周りにも人がいて、静かに仕事や勉強をする用途がメインになります。
一方でレンタルスペースは、「自分たちだけの空間を一定時間まるごと貸し切りたい」人向けのサービスです。利用時間は 30分〜数時間程度のことが多く、会議、レッスン、撮影、少人数パーティーなど用途はかなり自由です。
ざっくり整理すると、
- 民泊:泊まりたい人のための「滞在する場所」
- コワーキング:作業したい人のための「席」
- レンタルスペース:その時間だけ部屋を丸ごと使いたい人のための「貸切空間」
という立ち位置になります。
この「貸切で自由度が高い」「時間単位で回転させる」という特徴があるからこそ、しっかり開業準備をしたうえであれば、個人オーナーでも1室からビジネスとして成立しやすいのがレンタルスペースです。
レンタルスペースと民泊、コワーキングスペースの違いについて詳しく知りたい方は、下の記事もご参照ください。

レンタルスペースの種類
レンタルスペースといっても、使い方や設備によってさまざまな種類があります。ここでは代表的なタイプをご紹介します。
実際にはもっと多様な形態がありますが、副業やビジネスとして始めやすい種類を中心に見ていきましょう。
ここでは簡単に解説しますが、より詳しくオーナー目線でのレンタルスペースの種類や用途・メリットデメリットを知りたい方は下記記事も是非ご参照ください。

貸し会議室・セミナールーム
会社の会議や商談、就活の面接、勉強会などに利用される定番タイプのレンタルスペースです。
ホワイトボードやプロジェクターが備え付けられていることも多く、ビジネスや学びの場として多く使われています。
机・椅子・Wi-Fiなど最低限の設備で始められるため、初期投資が少なく副業からでも参入しやすいジャンルです。利用者層はビジネスマンや学生が多く、平日昼間でも一定の需要があります。
レンタルスタジオ(ダンス・ヨガなど)
ダンスやヨガの練習、フィットネスや演劇の稽古などに使われるレンタルスペースです。
大きな鏡や音響設備が整っていることが多く、個人でのダンスの練習や、フリーのヨガやダンスインストラクターがスクールの会場として多く利用されています。
初期費用はやや大きめですが、リピーターがつきやすく稼働率が高いため、軌道に乗れば収益性も高いジャンルです。
撮影スタジオ・ハウススタジオ
写真や動画の撮影用に作られたレンタルスペースです。
おしゃれなインテリアや自然光の入る空間など、SNS映えする環境が整っています。
YouTubeの撮影や商品撮影、コスプレ撮影など幅広いシーンで活用されています。
家具や照明を工夫すれば小規模から始められるため、近年副業として人気が高まっているジャンルです。
パーティールーム
誕生日会や女子会、料理会などを開くときに便利なスペースです。カラフルなインテリアが特徴の部屋や、調理器具がそろったキッチン付きの部屋などもあり、友人や家族と集まるのにぴったりです。
利用が集中しやすいのは年末年始や春のシーズンで、とくにイベント需要が高まります。一方でお酒の席として使われることも多く、他のレンタルスペースに比べて部屋が荒れやすい傾向があります。
そのため、運営する場合は利用後の清掃や備品のチェックなど、細かなメンテナンスが欠かせません。そのぶん繁忙期には高い稼働率と収益が期待できるため、リスクとリターンの差が大きいタイプのレンタルスペースといえるでしょう。
レンタルサロン(美容系)
ネイルやマッサージ、ヘアメイクなど、美容サービスを受けられるレンタルスペースです。施術者がサロンを持たずにサービスを提供できる形で、利用者は手軽に施術を受けられるのが魅力です。
専門設備が必要ですが、ワンルームでも運営できるため個人オーナーも多いジャンルです。美容系の知識がある方が運営する場合は特に相性が良いでしょう。
レンタルスペースの利用が広まった背景
近年、レンタルスペースはビジネス利用から趣味・イベントまで幅広く利用されるようになり、多くの注目を集めています。
レンタルスペースがここ数年で一気に広まった背景を具体的に見ていきましょう。
リモートワークや副業解禁など社会的な変化
レンタルスペース需要を押し上げた大きな要因のひとつが社会的な変化です。
コロナ禍をきっかけにリモートワークやオンライン会議が普及し、自宅以外で静かに作業できる場所を求める人が増えました。
また副業解禁により、オンライン配信や動画撮影の需要も一気に拡大し、自宅では環境が整わない人たちが「背景が整っていて映えるスペース」をレンタルするケースも増えています。
さらに、個人が主催するワークショップや少人数イベントも活発化しており、「場所を持たない人でも気軽に活動できるインフラ」としてレンタルスペースが注目されているのです。
「自分の特技を実演して見せたい」「おしゃれな背景で撮影したい」といったニーズは、従来のカフェや自宅では満たしにくいため、レンタルスペースがその受け皿となっています。
料金が手頃で気軽に使える
レンタルスペースの最大の魅力は「必要なときに必要な時間だけ借りられる」ことです。
1時間単位で利用できるため、長期契約や大きな初期費用は不要です。
たとえば30分〜1時間だけ会議をしたい、週に1回だけヨガの練習をしたい、といったシーンでも気軽に利用できます。
カフェやホテルラウンジを利用するよりもプライベート感があり、貸切で集中できる点も人気の理由です。
実際に「自宅だと散らかっていて来客を呼びにくい」「カフェでは周囲の音が気になって打ち合わせに集中できない」といった悩みを持つ人にとって、レンタルスペースは理想的な選択肢となっています。
多様な種類のレンスぺがある
もうひとつの大きな特徴は「レンタルスペースの種類の多さ」です。
先述した通りビジネス利用なら会議やセミナー、採用面接、商談に使えますし、プライベート利用では女子会や誕生日パーティー、料理会、さらには推し活や撮影会など多彩なシーンで利用されています。
こうした利用シーンの多様化によって「ちょっとした用事でも気軽に借りる場所」として定着しつつあるのです。
レンスぺ運営が事業や副業としても注目される理由
利用者の需要が高まっていることは、スペースを貸し出すオーナーにとっても大きなチャンスです。
これまでは「マンション経営」や「駐車場経営」などが代表的な不動産活用とされてきましたが、近年はレンタルスペースが新たな選択肢として注目されています。
副業として小さく始められる一方で、仕組みを工夫すれば安定した収益モデルを構築でき、将来的には事業の柱に育てることも可能です。
レンスぺが事業や副業として注目される背景には、次のような理由があります。
初期費用が低く始めやすい
不動産ビジネスと聞くと、多額の投資が必要というイメージを持たれる方も多いでしょう。
しかしレンタルスペースの場合は、飲食店や美容院のように高額な内装工事や専門設備を整える必要はありません。
小規模な会議室であれば、机と椅子、ホワイトボード、Wi-Fi環境を用意するだけで十分に利用ニーズがあります。
もちろん物件を新たに借りる場合は敷金・礼金などで数十万〜100万円ほどの初期費用は必要ですが、それでも飲食店開業で数百万円〜数千万円かかるのと比べれば、圧倒的に低リスクです。
自宅の空き部屋を活用するならさらに負担は減り、副業として挑戦しやすい環境が整っています。
運営しやすいインフラ環境が整っている
需要が広がっただけでなく、それを支える仕組みも大きく進化しました。
たとえば、スペースマーケットやインスタベースといったポータルサイトに掲載すれば、個人オーナーでもすぐに利用者に見つけてもらえる環境が整っています。
また、予約から決済までを自動化できるシステムも普及し、利用者はスマホから24時間いつでも予約可能、オーナーは手作業でのやり取りや現金管理に追われる必要がなくなりました。
以前は「集客が難しい」「管理が手間」という理由で参入をためらう人も多かったのですが、こうしたプラットフォームやシステムの普及によって、そのハードルは大きく下がっています。
これは不動産業界全体で見ても特異な点であり、個人が小規模な投資で参入できる環境が整ったことを意味します。
リピーターが増えることで収益が安定しやすい
レンタルスペースの収益を安定させるカギは「定期利用」と「リピーター」です。
たとえば、フリーのヨガ講師が毎週同じ時間にスタジオを借りれば、月に数万円の固定収入になります。
企業が月1回の定例会議で継続的に利用するケースも多く、こうした利用者を獲得できれば、安定したベース収益を築くことができます。
また、イベント利用や撮影利用など単発のニーズも多く、一度使った人が「次もここにしよう」と繰り返し選んでくれるケースが珍しくありません。
特に立地や清潔感、使いやすさに配慮すれば、自然と口コミやリピーターが増え、広告費をかけずに稼働率を高めることも可能です。
パーティルームなど、定期的なリピートに繋がりにくいジャンルもあるので、ジャンルによってどのような特徴があるのかはしっかり把握しておきましょう。
不労所得に近く、副業でも続けやすい
会社員や子育て中の人が副業として取り組みやすいのもレンタルスペースの魅力です。
予約受付はオンラインシステムが自動で行い、清掃や備品補充は代行サービスを利用したりすれば、オーナー自身が現場に常駐する必要はほとんどありません。
実際に「平日は本業を優先し、週末だけスペースを見に行く」「月に数時間の点検だけで回している」というスタイルのオーナーも少なくありません。
自動化・外注化の仕組みを整えれば、オーナーの関与時間を大幅に減らすことができ、副業として無理なく継続できます。
もちろん完全放置は難しいですが、「ほとんど自動で収益が積み上がる」状態をつくれるのは、他の副業にはない大きな魅力です。
本業を持ちながら副収入を得たい人や、将来に備えて安定収益の柱を作りたい人にとって、理想的なモデルとなり得ます。
収益性、拡張性が高い(多店舗・他事業との連携)
レンタルスペースは1部屋から始めても、需要を見ながら複数展開へと広げることができます。
人気のあるエリアや物件タイプが分かれば、同じ仕組みを横展開して多店舗経営を目指すことも可能です。
複数のスペースを同じブランドで展開すれば、認知度や信頼感が高まり、予約数をさらに伸ばせる効果も期待できます。
また、レンタルスペース自体を基盤にして、新しいビジネスへ発展させることもできます。
例えば、イベントやセミナーを主催して自ら集客する、飲食サービスと組み合わせてパーティー利用を強化する、スクール事業やコワーキングと連携させる、といった展開です。
副業からスタートしても、事業拡大や本業化へのステップにつなげやすいのが大きな特徴といえるでしょう。
まとめ
レンタルスペースとは、空き部屋や店舗を時間単位で貸し出す仕組みで、会議やセミナーから趣味の集まり、撮影やパーティーまで幅広い用途に活用されています。
利用者にとっては「必要なときに必要なだけ使える」手軽さがあり、オーナーにとっては「眠っているスペースを収益化できる」点が大きな魅力です。
市場は年々拡大しており、ポータルサイトや予約システムの普及、社会全体の副業ブームも相まって、今まさに追い風が吹いている分野といえます。初期費用も比較的抑えやすく、副業からでもスタートしやすい点も特徴です。
もちろん、物件選びや清掃体制、ルール作り、集客方法など、実際に運営するなら意識すべきポイントは数多くあります。しかしそれらをきちんと整えていけば、定期利用やリピーターを獲得して安定した収益につなげることが可能です。
複数店舗へと展開することで、将来的には事業の柱として成長させることもできるでしょう。
レンタルスペースは「気軽に始められる副業」でありながら「大きく育てられるビジネス」でもあります。
興味を持った今こそ、まずは小さく一歩踏み出してみることが、将来の大きなチャンスにつながるはずです。


コメント